梅毒とは?男性の症状と経過、検査を受ける時期
参考にした論文や資料は記事の最後に載せています。医師の監修は受けていません。編集方針
ここ数年、梅毒のニュースを目にすることが増えました。症状が自然に消えることもあるため、気づかないまま過ごしてしまうことがある病気です。

梅毒は、性行為でうつる細菌の感染症です。感染から約3週間で痛みの少ないしこりができ、3か月ほどたつと手のひらや足の裏などに発疹が出ることがあります。症状が自然に消えても病原体は残っています。検査は感染の機会から2か月以上たってからが目安で、多くの保健所では無料・匿名で受けられます。
増えている梅毒
- わかったこと
- 2022年に1万件を超え、2023年は届出が始まってから最も多くなった。2024年は暫定値でほぼ同じ水準
- 男性の年代
- 20代から50代を中心に、幅広い年代で報告されている
- 注意
- 届出は診断された人の数で、実際に感染している人はこれより多い可能性があります
若い世代だけの病気ではなく、男性では幅広い年代で報告されています。
症状と経過
| 時期 | いつごろ | 主な症状 |
|---|---|---|
| 第1期 | 感染から約3週間 | 感染した部分(陰茎、口、肛門など)に硬いしこりやただれ。太ももの付け根のリンパ節が腫れる。痛みが少ない |
| 第2期 | 感染から3か月ほど | 手のひら、足の裏、体全体に赤い発疹。かゆみが少ない |
| 晩期 | 感染から3年以上 | 皮膚や筋肉、骨にゴムのような腫れ。心臓や血管、脳に影響が出ることもある |
第1期・第2期の症状は、治療をしなくても消えることがあります。しかし病原体はなくなっておらず、気づかないうちにパートナーにうつしたり、何年もたってから体に影響が出たりすることがあります。
検査を受ける時期と場所
梅毒は、症状と血液の検査などで診断されます。血液検査は、感染してすぐには反応が出ない時期があるため、感染の機会から2か月以上たってから受けるのが目安です。しこりや発疹などの症状がある場合は、時期を待たずに受診してください。
- 保健所:多くの保健所で、HIVと一緒に梅毒の検査を無料・匿名で受けられます(HIV検査相談マップ)。
- 医療機関:泌尿器科、皮膚科、性感染症を診る医療機関。症状がある場合はこちら。
- 郵送検査キット:血液を自分で採って送る方法もあります。陽性なら受診が必要です。
治療とパートナーの検査
梅毒は、医師の診察のうえで抗菌薬(ペニシリン系など)による治療の対象になります。自己判断で治療をやめず、医師の指示に従って最後まで続けることが大切です。
治療を終えたあとでも、ふたたび感染することがあります。パートナーも一緒に検査を受けることが、うつし合いを防ぐために大切です。予防については性病を防ぐには?で紹介しています。
よくある質問
梅毒の最初の症状は何ですか?
感染してから約3週間で、感染した部分(陰茎や口など)に硬いしこりができ、太ももの付け根のリンパ節が腫れることがあります。痛みが少なく、そのまま消えることもあるため、気づかないことがあります。
症状が消えたら梅毒は大丈夫ですか?
大丈夫ではありません。治療をしなくても症状が消えることがありますが、病原体はなくなっていません。数か月後に手のひらや足の裏、体に発疹が出たり、何年もたってから心臓や血管、脳に影響が出たりすることがあります。
梅毒は一度かかれば二度とかかりませんか?
いいえ。治療を終えたあとでも、ふたたび感染することがあります。パートナーも一緒に検査と治療を受けることが、うつし合いを防ぐために大切です。
参考文献
- 厚生労働省「日本の性感染症の発生動向(2)~梅毒について①~」(厚生科学審議会感染症部会 エイズ・性感染症に関する小委員会 資料、2025年5月14日) www.mhlw.go.jp/content/10906000/001534151.pdf(閲覧日 2026年10月13日)
- 神奈川県衛生研究所「梅毒」 www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/0006_disease/0006_(閲覧日 2026年10月13日)
- 厚生労働省「性感染症」(HIV・性感染症の検査と相談) www.mhlw.go.jp/hivkensa/sti/(閲覧日 2026年10月13日)
- HIV検査相談マップ(厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業 HIV検査体制の構築に関する研究班) www.hivkensa.com/(閲覧日 2026年10月13日)


