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EDの治療法にはどんな種類がある?飲み薬・器具・注射・手術の違い

最終更新 参考文献 7件約7分メンズコア研究所 編集部

参考にした論文や資料は記事の最後に載せています。医師の監修は受けていません。編集方針

EDの治療というと飲み薬を思い浮かべる人が多いですが、ほかにも器具や注射、手術などの方法があります。どんな選択肢があり、どう選ぶのかを順番に見ていきます。

要点

EDの治療には、飲み薬、陰圧式の器具、陰茎への注射、手術、心の要因に対するカウンセリングなどがあります。多くの場合は飲み薬から検討しますが、持病や飲んでいる薬によっては使えません。どの段階でも、運動や禁煙などの生活習慣の見直しが土台になります。治療は多くが自由診療で、保険が使えるのは不妊治療で使う場合などに限られます。

目次
  1. 治療の前に確かめること
  2. 治療の種類と特徴
  3. 飲み薬について知っておきたいこと
  4. 費用と保険
  5. どう選ぶか
  6. よくある質問
  7. 参考文献
  8. あわせて読む

治療の前に確かめること

EDの原因は、血管や神経の病気、ホルモン、飲んでいる薬、緊張や不安などさまざまで、いくつかが重なっていることもあります。医療機関ではまず、いつからどんな場面で起きているか、持病や飲んでいる薬、たばこやお酒の習慣などを確かめます。

EDは、心臓や血管の病気のサインになることもあります。55歳以上の米国の男性を7年間追った研究(Thompson ら、2005年)では、EDが新たに起きた人は、その後に心臓や血管の病気を起こす危険が約25%高かったと報告されています。治療の方法を選ぶ前に、原因を確かめることが大切です。

治療の種類と特徴

米国泌尿器科学会のガイドライン(2018年)は、次のような選択肢を本人に説明し、希望や体の状態に合わせて一緒に選ぶことをすすめています。日本でも2025年に「男性性機能障害診療ガイドライン」がまとめられました。

飲み薬

血管を広げて血流を助ける薬

多くの場合、最初に検討される。性的な刺激があったときに勃起を助けるもので、飲むだけで勃起するわけではない

注意:硝酸薬とは併用できない

陰圧式の器具

筒で陰茎を覆い、空気を抜いて血液を集める

薬を使えない人も選べる。根元にリングをつけて勃起を保つ

注意:リングは長時間つけたままにしない

陰茎への注射

血管を広げる薬を陰茎に直接注射する

飲み薬で十分な変化がない場合などに検討される。医師から打ち方の指導を受ける

注意:勃起が長く続いたらすぐ受診

低強度の衝撃波

弱い衝撃波を陰茎に当てる

麻酔はいらず、クリニックで受ける。米国のガイドラインでは研究段階の治療とされている

研究の確かさ:まだ定まっていない

手術(陰茎プロステーシス)

陰茎の中に器具を入れる

ほかの方法で難しい場合に検討される。元の状態には戻せない

注意:専門の医療機関で相談

カウンセリング

不安や緊張、パートナーとの関係

心の要因が大きい場合に。ほかの治療と組み合わせることもある

対象:心の要因がかかわるED

米国のガイドラインでは、EDのある男性には朝の血液で男性ホルモン(テストステロン)を測ることがすすめられています。低いと確かめられた場合は、ホルモンの治療を組み合わせることが検討されます。

運動や食事、禁煙などの生活習慣の見直しは、どの治療とも組み合わせられます。7件の比較試験をまとめた分析(Silva ら、2017年)では、有酸素運動をしたグループで勃起機能の点数が高かったと報告されています。

飲み薬について知っておきたいこと

  • 一緒に使えない薬がある:狭心症などで使う硝酸薬(ニトログリセリンの舌下錠や貼り薬など)とは併用できません。血圧が下がりすぎるおそれがあります。
  • 飲むタイミング:薬によって、性行為のどのくらい前に飲むか、食事の影響を受けるかが違います。医師や薬剤師の説明に従ってください。
  • 副作用:顔のほてり、頭痛、鼻づまりなどが知られています。4時間以上勃起が続く場合はすぐに受診してください。
  • 個人輸入は避ける:インターネットで入手したED治療薬70件を調べた調査(2016年)では、40.0%が偽造品でした。

費用と保険

EDの診察や薬は、多くが自由診療(保険が使えない)で、費用は医療機関ごとに違います。2022年4月からは、不妊治療のなかで使う場合に限って、一部のED治療薬が保険の対象になりました。EDの原因を調べる検査や、もとになっている病気(糖尿病や高血圧など)の治療は、保険で受けられることがあります。

比べるときは、薬代だけでなく、診察料・検査代・2回目以降の料金を含めた総額で確かめてください。

どう選ぶか

  1. まず原因を確かめる:持病や飲んでいる薬、心の要因を医師と一緒に整理します。
  2. 体の状態で使えるものを知る:心臓の病気や飲んでいる薬で、選べる方法が変わります。
  3. 希望を伝える:手軽さ、費用、パートナーとの関係など、何を大事にしたいかを伝えると選びやすくなります。
  4. 生活習慣も一緒に見直す:運動や禁煙、睡眠は、どの治療とも組み合わせられます。

よくある質問

EDの治療は何から始めますか?

多くの場合、医師が持病や飲んでいる薬、生活習慣を確かめたうえで、飲み薬から検討します。米国泌尿器科学会のガイドライン(2018年)では、飲み薬・器具・注射・手術などの選択肢を説明し、本人の希望に合わせて一緒に選ぶことがすすめられています。

ED治療薬は誰でも使えますか?

使えない人がいます。狭心症などで使う硝酸薬(ニトログリセリンなど)を使っている人は、血圧が下がりすぎるおそれがあるため併用できません。心臓の病気などがある場合も、医師が使えるかどうかを判断します。

衝撃波治療はEDに効果がありますか?

研究は続いていますが、評価は定まっていません。米国泌尿器科学会のガイドライン(2018年)では、低強度の衝撃波治療は「研究段階の治療」と位置づけられています。受ける場合は、費用と、研究でわかっていること・わかっていないことの説明を受けてから決めてください。

EDの治療に保険は使えますか?

EDの治療は多くが自由診療で、保険が使えません。2022年4月からは、不妊治療のなかで使う場合に限って、一部のED治療薬が保険の対象になりました。費用は医療機関ごとに違うため、受診前に確かめてください。

参考文献

  1. Burnett AL, et al. Erectile Dysfunction: AUA Guideline. J Urol. 2018;200(3):633-641. auau.auanet.org/sites/default/files/media/2022-02/08%20ED-JU(閲覧日 2026年10月13日)
  2. ケアネット「わが国初の『男性性機能障害診療ガイドライン 2025年版』」(2026年3月12日) www.carenet.com/news/general/carenet/62461(閲覧日 2026年10月13日)
  3. Cleveland Clinic. Erectile Dysfunction Treatment. my.clevelandclinic.org/services/erectile-dysfunction-treatme(閲覧日 2026年10月13日)
  4. マイナビニュース「2022年4月から不妊治療が保険適用に」(2022年3月22日) news.mynavi.jp/article/20220322-2293062/(閲覧日 2026年10月13日)
  5. ファイザー・バイエル薬品・日本新薬・日本イーライリリー「ED治療薬の偽造品に関する4社合同調査」(2016年11月24日発表) mediaroom.lilly.com/PDFFiles/2016/16-62_co.jp.pdf(閲覧日 2026年10月13日)
  6. Thompson IM, et al. Erectile dysfunction and subsequent cardiovascular disease. JAMA. 2005;294(23):2996-3002. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16414947/(閲覧日 2026年10月13日)
  7. Silva AB, et al. Physical activity and exercise for erectile dysfunction: systematic review and meta-analysis. Br J Sports Med. 2017;51(19):1419-1424. bjsm.bmj.com/content/51/19/1419.info(閲覧日 2026年10月13日)

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