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50代のEDと男性更年期:テストステロンの低下と相談の目安

最終更新 参考文献 6件約6分メンズコア研究所 編集部

参考にした論文や資料は記事の最後に載せています。医師の監修は受けていません。編集方針

勃起しにくいだけでなく、性欲が落ちた、疲れやすい、気分が沈む。50代では、男性ホルモンの低下による不調が重なることがあります。EDと男性更年期の両方から見ていきます。

要点

50代では、血管の変化によるEDに加えて、男性ホルモン(テストステロン)の低下によるLOH症候群(男性更年期障害)が重なることがあります。性欲の低下・朝立ちの減少・疲れやすさ・気分の落ち込みが重なる場合は、泌尿器科や男性更年期外来で朝の血液検査を受けられます。

目次
  1. 男性更年期(LOH症候群)とは
  2. 50代のEDの原因
  3. 50代からできること
  4. 相談の目安
  5. よくある質問
  6. 参考文献
  7. あわせて読む

男性更年期(LOH症候群)とは

テストステロンは20代をピークに年齢とともに少しずつ下がり、下がり方には個人差が大きいとされます。下がって体や心に不調が出る状態をLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼びます。日本の診療の手引き(2022年)では、次のような症状があげられています。

分類主な症状
性の症状朝立ちが減る、性欲が落ちる、ED
心の症状気分が落ち込む、集中できない、疲れやすい
体の症状筋力が落ちる、骨が弱くなる、体脂肪が増える

同じ手引きでは、朝(7〜11時ごろ)の血液検査で総テストステロンが250ng/dL未満などの場合を、治療を考える目安としています。詳しくはテストステロンを増やすには?にまとめています。

50代のEDの原因

50代のEDの多くは、高血圧・糖尿病・脂質異常症などによる血管の変化がかかわるとされます。テストステロンの低下は性欲や勃起にかかわりますが、テストステロンが正常でもEDは起こります。血圧や前立腺の薬など、飲んでいる薬の影響で起こることもあるため、自己判断で薬をやめずに処方した医師に相談してください。

50代からできること

  • 体重を減らす:減量とテストステロンの研究をまとめた分析では、肥満の男性が減量するとテストステロンが上がり、減った体重が大きいほど上がっていました。
  • 運動:有酸素運動や骨盤底筋トレーニングとEDの研究があります。運動だけでテストステロンがはっきり上がるかは、研究によって結果が分かれています。
  • 睡眠:睡眠不足はテストステロンを下げることが報告されています。
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相談の目安

勃起の悩みに、性欲の低下や疲れ、気分の落ち込みが重なる場合は、泌尿器科や男性更年期外来で相談してください。テストステロンが低い65歳以上の男性へのホルモンの治療の試験では、性行為の頻度や性欲、勃起機能の評価に中程度の変化が見られています(医師の診断のもとで行う治療です)。

よくある質問

50代で性欲が落ち、疲れやすくなりました。

男性ホルモン(テストステロン)が下がって不調が出る「LOH症候群(男性更年期障害)」のことがあります。性欲の低下、朝立ちの減少、気分の落ち込み、疲れやすさなどが重なる場合は、泌尿器科や男性更年期外来で血液検査を受けられます。

テストステロンが低いとEDになりますか?

テストステロンは性欲や勃起にかかわるため、低いことがEDの一因になることはあります。ただしEDの多くは血管・神経・心理的な原因で起こり、テストステロンが正常でもEDは起こります。65歳以上でテストステロンが低い男性790人の試験では、ホルモンの治療で勃起機能の評価に中程度の変化が見られましたが、これは医師が行う治療です。

テストステロンの検査はどこで受けられますか?

泌尿器科、メンズヘルス外来、男性更年期外来などで、血液検査で調べられます。テストステロンは朝に高く夕方に低くなるため、採血は朝(7〜11時ごろ)に行うのが一般的です。

EDは運動や生活習慣で改善できますか?

有酸素運動(週160分前後)、骨盤底筋トレーニング、体重を減らすための食事と運動などが研究されています。たとえば肥満の男性110人のランダム化比較試験(Esposito ら、2004年)では、2年間生活習慣を見直したグループの約3割で勃起機能の評価が正常の範囲になったと報告されています。ただしEDは心臓や血管の病気のサインのこともあるため、まず医療機関で原因を確かめることが大切です。

参考文献

  1. ケアネット「LOH症候群診療の手引き2022」(日本メンズヘルス医学会・日本泌尿器科学会)の紹介記事 www.carenet.com/news/general/carenet/55196(閲覧日 2026年10月13日)
  2. Snyder PJ, et al. Effects of Testosterone Treatment in Older Men. N Engl J Med. 2016;374(7):611-624. www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1506119(閲覧日 2026年10月13日)
  3. Corona G, et al. Body weight loss reverts obesity-associated hypogonadotropic hypogonadism: a systematic review and meta-analysis. Eur J Endocrinol. 2013;168(6):829-843. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23482592/(閲覧日 2026年10月13日)
  4. Hayes LD, Elliott BT. Short-Term Exercise Training Inconsistently Influences Basal Testosterone in Older Men: A Systematic Review and Meta-Analysis. Front Physiol. 2019;9:1878. www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2018.01878/full(閲覧日 2026年10月13日)
  5. Feldman HA, et al. Impotence and its medical and psychosocial correlates: results of the Massachusetts Male Aging Study. J Urol. 1994;151(1):54-61.(数値は Boston University Sexual Medicine「Epidemiology of ED」より) www.bumc.bu.edu/sexualmedicine/physicianinformation/epidemio(閲覧日 2026年10月13日)
  6. Dorey G, et al. Randomised controlled trial of pelvic floor muscle exercises and manometric biofeedback for erectile dysfunction. Br J Gen Pract. 2004;54(508):819-825. pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1324914/(閲覧日 2026年10月13日)

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