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40代のED・勃起力の衰え:生活習慣病との関係と相談の目安

最終更新 参考文献 6件約6分メンズコア研究所 編集部

参考にした論文や資料は記事の最後に載せています。医師の監修は受けていません。編集方針

40代は、EDが「たまに」から「よくある」に変わり始める年代です。原因として、血管の変化がかかわることが増えてきます。体全体の健康とあわせて考えたいことをまとめました。

要点

米国の調査では、40歳の男性の39%に何らかのEDがあり、70歳では67%でした。40代からは、高血圧や糖尿病、脂質異常症による血管の変化がEDにかかわることが増えます。EDが新たに起きた男性は、その後に心臓や血管の病気を起こす危険が約25%高かったという研究もあり、体全体の健康を見直すきっかけになります。

目次
  1. 40代のEDはどれくらい?
  2. 血管の変化と生活習慣病
  3. 40代からできること
  4. 相談の目安
  5. よくある質問
  6. 参考文献
  7. あわせて読む

40代のEDはどれくらい?

年齢とEDの調査(マサチューセッツ男性加齢研究)Feldman ら1994J Urol
52%40〜70歳で何らかのEDがある人
39%40歳
67%70歳
わかったこと
軽いものも含めると、40〜70歳の男性の約半数に何らかのEDがあり、年齢とともに増えていた
注意
米国の1980年代の調査で、日本の今の男性にそのまま当てはまるとは限りません

日本の2023年の全国調査でも、EDに当てはまる人は20〜79歳の男性の30.9%と推計されています。年代による変化は勃起力の衰えは何歳から?で紹介しています。

血管の変化と生活習慣病

勃起は、陰茎の細い血管に血液が流れ込むことで起こります。高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙は血管を傷め、陰茎の血管は心臓の血管より細いため、影響が先に表れやすいと考えられています。

EDとその後の心臓・血管の病気Thompson ら2005JAMA
9,457人55歳以上の男性
約7年追跡
25%危険の上昇
わかったこと
EDが新たに起きた人は、起きなかった人に比べて、その後に心臓や血管の病気を起こす危険が約25%高かった
注意
EDが心臓の病気を起こすという意味ではありません

40代からできること

  • 健康診断の数字を見直す:血圧・血糖・コレステロールを指摘されていたら、そちらの相談も一緒に。
  • 有酸素運動:1回40分・週4回ほどの中くらいの強さの運動を、半年ほど続けた研究が多くあります。
  • 骨盤底筋トレーニング:英国の比較試験では、3か月続けたグループの40%で勃起機能の評価が正常になりました。
  • 体重とお酒・たばこ:運動と食事で体重を減らした試験では、勃起機能の評価が良くなった人が増えました。

運動の研究はEDはトレーニングで良くなる?、食事は勃起力・EDと食べ物一覧にまとめています。

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相談の目安

勃起しにくい状態が続く場合は、泌尿器科・メンズクリニックで相談してください。胸の痛みや息切れがある、糖尿病や高血圧の治療中という場合は、主治医にもEDのことを伝えてください。飲んでいる薬によっては、一緒に使えない薬もあります。

よくある質問

40代のEDは、ほかの病気と関係がありますか?

関係することがあります。55歳以上の米国の男性約9,000人を追った研究では、EDが新たに起きた人は、その後に心臓や血管の病気を起こす危険が約25%高かったと報告されています。陰茎の血管は細く、動脈硬化の影響が早く出やすいと考えられています。

勃起力は何歳ごろから衰えますか?

日本性機能学会の全国調査(2023年)では、EDに当てはまる人の割合は年齢とともに高くなっていました。ただし若い世代にもみられ、年齢だけでは決まりません。血管の状態、運動量、体重、たばこ、睡眠、ストレス、骨盤底の筋肉など、いくつもの要素がかかわります。

EDは運動や生活習慣で改善できますか?

有酸素運動(週160分前後)、骨盤底筋トレーニング、体重を減らすための食事と運動などが研究されています。たとえば肥満の男性110人のランダム化比較試験(Esposito ら、2004年)では、2年間生活習慣を見直したグループの約3割で勃起機能の評価が正常の範囲になったと報告されています。ただしEDは心臓や血管の病気のサインのこともあるため、まず医療機関で原因を確かめることが大切です。

勃起力を鍛えるトレーニングは、どれくらい続ければいいですか?

研究で効果が評価されたのは、骨盤底筋トレーニングで3か月、有酸素運動で約6か月、体重を減らす生活習慣の見直しで2年続けた結果です。数日で変わるものではないため、まず12週間を一区切りにして続けるのが現実的です。

参考文献

  1. Feldman HA, et al. Impotence and its medical and psychosocial correlates: results of the Massachusetts Male Aging Study. J Urol. 1994;151(1):54-61.(数値は Boston University Sexual Medicine「Epidemiology of ED」より) www.bumc.bu.edu/sexualmedicine/physicianinformation/epidemio(閲覧日 2026年10月13日)
  2. Thompson IM, et al. Erectile dysfunction and subsequent cardiovascular disease. JAMA. 2005;294(23):2996-3002. pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16414947/(閲覧日 2026年10月13日)
  3. 日本性機能学会 臨床研究促進委員会「日本人男性の性機能に関する全国調査」(2023年実施、20〜79歳の男性6,228人)2024年7月公表 newscast.jp/smart/news/4712306(閲覧日 2026年10月13日)
  4. Gerbild H, et al. Physical Activity to Improve Erectile Function: A Systematic Review of Intervention Studies. Sex Med. 2018;6(2):75-89. doaj.org/article/91eb296258654277ba5cb0268ced6754(閲覧日 2026年10月13日)
  5. Dorey G, et al. Randomised controlled trial of pelvic floor muscle exercises and manometric biofeedback for erectile dysfunction. Br J Gen Pract. 2004;54(508):819-825. pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1324914/(閲覧日 2026年10月13日)
  6. Esposito K, et al. Effect of lifestyle changes on erectile dysfunction in obese men: a randomized controlled trial. JAMA. 2004;291(24):2978-2984. search.pedro.org.au/search-results/record-detail/11354(閲覧日 2026年10月13日)

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