早漏の原因は?「生涯型」と「獲得型」、それぞれの考え方
この記事は論文・学会・公的機関の資料をもとに作成し、出典を記事の最後に示しています。医師の監修は受けていません。編集方針
早漏は、日本の男性の23.4%が当てはまるという調査もある、よくある悩みです。原因の考え方を知ると、自分に合う対策や相談先が選びやすくなります。
国際性機能学会(ISSM)は早漏を、初めての性交から続く生涯型(多くは挿入から約1分以内)と、ある時期から始まった獲得型(約3分以内)に分けています。原因ははっきりしないことも多く、緊張・敏感さ・筋肉の使い方などが考えられています。獲得型では、EDなどほかの病気がかかわることもあります。
2つのタイプ
| タイプ | 特徴(ISSMの定義) |
|---|---|
| 生涯型 | 初めての性交のころから、挿入から約1分以内に射精することがほとんど |
| 獲得型 | 以前は問題がなかったが、ある時期から約3分以内に射精するようになった |
どちらも、射精をほとんどコントロールできないことと、それによる悩みや、パートナーとの関係への影響があることが条件に含まれています。
考えられている原因
原因1緊張・不安
「また早く終わってしまうかも」という不安が、さらに射精を早めることがあります。
原因2刺激への敏感さ
陰茎の感覚の敏感さや、射精にかかわる神経の働き方に個人差があると考えられています。
原因3射精をコントロールする筋肉の使い方
射精のときは骨盤底の筋肉(球海綿体筋など)がリズムよく縮みます。生まれつき早漏の男性40人が12週間骨盤底筋を鍛えた研究では、33人が射精をコントロールできるようになったと報告されています(Pastore ら、2014年。比較するグループのない研究)。場所と鍛え方はPC筋とは?で紹介しています。
早漏が気になる方へ諦める前に、原因4EDや前立腺・甲状腺の病気
獲得型では、EDがあって早く終わらせようとしてしまう、前立腺の炎症、甲状腺の病気などがかかわることがあります。この場合は原因に合わせた治療が必要です。
自分でできること
- 骨盤底筋(PC筋)トレーニング:やり方
- 週5回・30分のランニングを調べた試験もあります(Kilinc ら、2018年):早漏改善のためにできること
- スタート・ストップ法、スクイーズ法などの行動療法
受診の目安
悩みが続いている、ある時期から急に早くなった、勃起の悩みや排尿時の痛みもある場合は、泌尿器科・メンズクリニックで相談してください。医療機関では飲み薬や塗り薬などの選択肢があり、オンライン診療で相談できるところもあります。
よくある質問
早漏の原因は何ですか?
国際性機能学会(ISSM)は、早漏を生まれつき続いている「生涯型」と、ある時期から始まった「獲得型」に分けています。原因ははっきりしないことも多く、緊張や不安、刺激への敏感さ、射精をコントロールする筋肉の使い方などが考えられています。獲得型では、ED・前立腺の炎症・甲状腺の病気などがかかわることもあるため、医療機関での相談がすすめられます。
早漏は何分からですか?
国際性機能学会(ISSM)の定義では、初めての性交のころから挿入後おおむね1分以内に射精することが続く「生涯型」と、ある時期からおおむね3分以内になった「獲得型」に分けられます。時間だけでなく、射精をほとんど遅らせられないこと、そのことで悩みや苦痛があることも条件に含まれます。3分を少し超えるからといって心配しすぎる必要はなく、悩んでいるかどうかが大切です。
早漏は自分で改善できますか?
自分でできる方法としては、骨盤底筋トレーニング、走るなどの有酸素運動、スタート・ストップ法などの行動療法が研究されています。どれも小規模な研究が中心で、全員に同じ結果が出るわけではありません。悩みが続く場合や、ある時期から急に起きるようになった場合は、泌尿器科・メンズクリニックで相談してください。薬やカウンセリングなどの選択肢もあります。
早漏にケーゲル体操は役立ちますか?
生涯型の早漏がある男性40人に12週間の骨盤底筋トレーニングを行ったイタリアの研究(Pastore ら、2014年)では、40人中33人が射精をコントロールできるようになったと報告されています。対照群のない小規模な研究で、研究者自身もより大きな試験での確認が必要だとしています。悩みが続く場合は医療機関に相談してください。
このアプリやサイトでEDや早漏は治りますか?
「必ず治る」とお約束することはできません。メンズコアは、EDや早漏の悩みに向き合う男性のために、研究で効果が報告されている方法を届けるサイトとアプリです。骨盤底筋トレーニングや有酸素運動は、臨床試験で勃起機能や射精のコントロールに変化が見られたと報告されている方法の一つで、科学的な根拠にもとづくトレーニングとして提供しています。ただし研究の多くは小規模で、すべての人に同じ効果があるとは限りません。医療機器でも治療の代わりでもないため、症状が続く場合は医療機関への相談もあわせて検討してください。
参考文献
- Serefoglu EC, et al. An evidence-based unified definition of lifelong and acquired premature ejaculation: report of the second International Society for Sexual Medicine Ad Hoc Committee for the Definition of Premature Ejaculation. J Sex Med. 2014;11(6):1423-1441. repub.eur.nl/pub/74335(閲覧日 2026年10月13日)
- 日本性機能学会 臨床研究促進委員会「日本人男性の性機能に関する全国調査」(2023年実施、20〜79歳の男性6,228人)2024年7月公表 newscast.jp/smart/news/4712306(閲覧日 2026年10月13日)
- Pastore AL, et al. Pelvic floor muscle rehabilitation for patients with lifelong premature ejaculation: a novel therapeutic approach. Ther Adv Urol. 2014;6(3):83-88. doaj.org/article/aea4980b10dd4dd791f1f3168656deb5(閲覧日 2026年10月13日)
- Kilinc MF, et al. Impact of physical activity on patient self-reported outcomes of lifelong premature ejaculation patients: results of a prospective, randomised, sham-controlled trial. Andrologia. 2018;50(1):e12799. search.pedro.org.au/search-results/record-detail/52397(閲覧日 2026年10月13日)